なだいなだだ 「こころの底に見えたもの」を読んで。
本自体は大方の所、フロイトに関する話で、半分は「ヒステリー」に関して
「ヒステリー」のキーワードは「不満」であり、
現代においては「不安」が神経症のキーワードだった。
「実存不安」をなださんは解りやすく「生まれるからこそ生まれる不安」と言い換えている。
死なない程度には食べていける「今」だからこそ先行き(選択の自由がある)が「不安」になると。
なるほど・・・・・・!><それなら解りやすい。
そこでタイトルにつけた言葉が出る。
「不安は自由の道連れ」
「不安」イコール悪ではなくて、道連れなら仲良く出来そうだ。
更に、「不安」と向き合うことが「心」を成長させ、それが自分にとっての「モラトリアム」特別休暇なのだと。
う~~~ん!
もがいている時が実は「特別休暇」。
休暇はいっぱい取った方がいいに決まってる。
なんか自分の中でぼんやりと見えてはいたけど、言葉に出来ないことをストンと「腑に落ちた」感になった本だった。
そして
私の心の底に見えたもの
それは 他の誰かにとっては決して価値があるものでは無くても、
自分にとっては川底のキラキラ輝く石で
それってやっぱり 最初はギザギザだったけど、色んな人に出会って
いつの間にかピカピカになったんだなぁ~~ってしみじみ思う。
勿論、人であり書物であり、音楽であり、自然の力であり。
我 多大 謝謝 なのであった。(笑)
そんな中の一冊 なだいなだ著 心の底に見えたもの ちくまプリマー新書より。