2012年8月27日月曜日

心の底に見えたもの・不安は自由の道連れ

なだいなだだ 「こころの底に見えたもの」を読んで。

本自体は大方の所、フロイトに関する話で、半分は「ヒステリー」に関して
「ヒステリー」のキーワードは「不満」であり、
現代においては「不安」が神経症のキーワードだった。

「実存不安」をなださんは解りやすく「生まれるからこそ生まれる不安」と言い換えている。

死なない程度には食べていける「今」だからこそ先行き(選択の自由がある)が「不安」になると。

なるほど・・・・・・!><それなら解りやすい。

そこでタイトルにつけた言葉が出る。
「不安は自由の道連れ」

「不安」イコール悪ではなくて、道連れなら仲良く出来そうだ。

更に、「不安」と向き合うことが「心」を成長させ、それが自分にとっての「モラトリアム」特別休暇なのだと。

う~~~ん!

もがいている時が実は「特別休暇」。

休暇はいっぱい取った方がいいに決まってる。


なんか自分の中でぼんやりと見えてはいたけど、言葉に出来ないことをストンと「腑に落ちた」感になった本だった。

そして
私の心の底に見えたもの

それは 他の誰かにとっては決して価値があるものでは無くても、
自分にとっては川底のキラキラ輝く石で

それってやっぱり 最初はギザギザだったけど、色んな人に出会って
いつの間にかピカピカになったんだなぁ~~ってしみじみ思う。

勿論、人であり書物であり、音楽であり、自然の力であり。

我 多大 謝謝 なのであった。(笑)


そんな中の一冊 なだいなだ著 心の底に見えたもの ちくまプリマー新書より。