2012年7月31日火曜日

在日日本人とあっちゃん。

あっちゃんに名刺を頼んだら、肩書に「在日日本人・手振れ写真家・偽占い師・・・」とか書かれて
言いえて妙とはこのことかと、ハタと膝を打つ。

あっちゃんは私が17歳の時に放浪中に出会った5つ上のデザイナーで、もしかしたら私自身より
私のことをよく識ってる人かも知れん。

「日本はアカン!」と30位で夫婦揃ってアメリカに渡ってアメリカでデザイナーやってはる。

初対面で、擦りガラスの窓から肛門見せられて。
「この人クレイジーや。。。私とおんなじ血が流れてる・・・・」って思ったな。

高校を退学になった私に「中卒!!」って指さして言われた時、なんか私の中でポロンって重いもんが落ちた。

私が一番気にしてる痛い痛い所を一突き。

それから一緒に映画に行って「泥の河」を観た。
アメリカ村から心斎橋に歩いて色んな話をした。

あっちゃんが「これ、ええと思わん?ええなぁ~これ買うわ。」って買った半袖の開襟シャツは今でもハッキリ覚えてる。

兎我野町の案山子で朝まで呑んで、バッキンガムっていうラブホテルに行って
SEXする流れになったのに
「俺、アカンわ。緊張し過ぎて出来ひんわぁ。」って二人でケラケラ笑った。

私にとってはあっちゃんはカルチャーショックやった。

けど、あっちゃんにはでんさんって言う、いつも黒い服に黒い靴 赤い靴下の彼女がおって。

胸がチリチリ焦げた。

一回だけ手紙みたいなんくれて、そこには私の似顔絵とか変なイラストとか描いてくれて。

「ニチイで俺がデザインしたノート売ってるねん。」って恥ずかしそうに見せてくれたんも先週の事みたいに感じる。

けど、私が17歳やったんはもう31年も前の事。

あっちゃんは毎年2月に夫婦で帰って来てバレンタインデーにデートする。

お茶飲んでなんばパークス行って お茶飲んで。

おっくんとこ行ってお好み焼き食べて。

それが一年に一回の儀式。
天の川みたいや。

せやのにあっちゃんは秘密主義で、自分の事はなぁんも言わへん。
言わへん癖に多分私のツイッターやfacebookやBlog覗いてんねん。私知ってんねん。

そんなヤツ。
あっちゃん。


あっちゃんは小心者で天才でクレイジーで変態。

あっちゃん これ、見てんねやろう?

はよ名刺のデザイン送り直してやぁ。
お父ちゃんが見ても怒らんやつ頼むわなぁ。。。

私もう親不孝出来ひん年やさかいなぁ。。。
頼むわなぁ。。。。