2011年12月28日水曜日

英国王のスピーチ

小さな頃から、内気で色んなトラウマや乳母のイジメで吃音障害を抱えた英国の王(次男)主人公が、 
継承者である兄が女性問題で王座を退き、 
望まない王位を継承するハメになったのだが、 
人前に立たなければいけないという事で、主人公を優しく見守る妻と共に 
治療を始めるのだが・・・・(割愛) 

一人のドクターと知り合い 
(彼には資格も地位も無かった) 
その上、彼は王を遜ったり、敬う事をしないので、癇癪持ちの王は何度も彼を罵ったり喧嘩をしたり 


生まれて初めて他人に感情をぶつけ、吃音という障害を乗り越えていく物語である。 

この映画 最初の10分は、地味で、「大丈夫かなぁ?」って思ったけど 
ドクター役のジェフェリー・ラッシュが出てきた途端、一気に面白くなった。 

心の病というのは、見えないだけに(レントゲンでも映らない) 
本人にしか判らない痛みがる。 

自分でも気づいていない所で。 

だけども、こんな風に自分と対等に、自分を真っ直ぐ見てくれて 
話を聞いてくれる友が居たら・・・ 

大抵の個人的な問題は「自信のなさ」にあると思う。 

けれど、「自信がない」事よりも、自分の役割をハッキリと感じた時 
「恐怖」に「勇気」が勝つ瞬間になる。 


見える「肩書き」や「地位」や「資格」なんかより 

感じる見えない繋がり。 

そして出た「言葉」は紛れも無く素晴らしいスピーチとなって、 
人々の心を動かしたんだろう。 


本当の言葉は人を動かす。 

下手でも、つっかえながらでも、真っ直ぐ具に心を打つのだろう。 

そうやって乗り越えた障害は今度は大きな自信となるのだろう。 


面白い映画でした。